FRIDAYデジタルにて宝塚歌劇団を引退した男役OGにスポットを当て、第二の人生についての特集が組まれていました。
読み進めて行くと、、、宝塚歌劇団の華やかなイメージとは対称的。しかも現実的な世界について赤裸々な意見が込められていました。
シビアな第二の人生について取り挙げられており、ファンとしては留意しておきたい背景ですね。
タカラジェンヌOGのインタビューによる、その現実をみてみました。
当記事は他のどのサイトよりも内容重視で、ステキな情報をお届けします!
Contents
元タカラジェンヌ『男役OG』のセカンドキャリアにふれて
FRIDAYデジタルには、今年2月に退団したばかりの95期生男役の実羚淳(みれい・じゅん)さん、19年3月まで在籍した90期生男役の響れおなさんの2人のセカンドキャリアについて語られていました。
宝塚OGサポーターズクラブ
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特に気になったポイントをあげると、、、
- 退団後に自分で選択するキャリアがスタート
- 17年間で一度もスカートを履かなかった
- 恋愛は自由だけれど、、、
そして、、、
- 華があるうちに辞めると決めた
- 退団直後に収入のことを初めて考えだした
- 努力してもトップスターにはなれない
それぞれ2人のOGジェンヌに分けて、思ったことをまとめました。
タカラジェンヌは恋愛は自由だけれど、、、
まず1人目の響れおなさんのインタビューからです。
1番インパクトがあったのは内容は、タカラジェンヌにとって恋愛は自由ということ。
しかし、現実はそううまくいかないようです。
宝塚の100年以上の歴史は、決してファンの存在なしでは語れませんし、多くの生徒もそれをわきまえているということ。
つまり、ファンのことを考え、宝塚の世界観を崩さないようにと、恋愛についてはやはり見えない制限もあるようです。
「恋愛はしてもいいんです。でも演出家の先生からは『恋をしなさい!そして捨てられなさい!』と言われました。『(演技に)味が出るから』という理由でしたが、衝撃でしたね。でも宝塚の男役が、私生活で男性と歩いているところファンの方が見たいか、といえばそうではないと思うんですよね。特別意識したつもりはないんですが、歌劇団、という看板を背負っていたんですね」
さらに続けて、『恋愛して、そしてふられなさい』と言う演出家ならではの指導にも驚きました。
恋愛は芸の肥やしとなるとは言え、さすがに芸事にストイックな宝塚でも、この内容は正直複雑な心境になります。
『清く、正しく、美しく』がモットーで、タカラジェンヌの規律『すみれコード』にも分かるように、宝塚歌劇団はファン界隈では神格化されている存在といっても過言ではありません。
男役は男性らしい服装を着ることや、娘役も含め食事をしている姿を他人に見せるのさえタブーとされているタカラジェンヌ。
夢を売る仕事にも苦労はつきものだということでしょう。
タカラジェンヌの努力の先にあるものは、、、
次に2人目の実羚淳さんのインタビューです。
宝塚歌劇団は言わずと知れた、男役ヒエラルキーの世界。
それもトップスターを頂点に2・3番手スター→中堅スター→下級生のピラミッドに、男役を引き立たせるための娘役がいて、厳密なランク分けがあります。
身長165㎝以上が男役のボーダーとも言われ女性にしては高身長が求められつつ、およそ20倍の難関な受験をクリアしたツワモノだらけのメンバー。
上級生、下級生関係なく熾烈なトップスターの座(1席×5組)を争うこととなります。
在団中、「もっと他人を蹴落としてでも前に出なさい」とも言われながら稽古を続け、自分では120%やりきったつもりでも、トップスターにはなれなかった。
120%頑張ってもトップスターになれないという現実にも、タカラジェンヌの涙ぐましい努力が垣間見えました。
平均すると男役は10年程度で退団し、娘役はそれより早く退団する道を選ぶ方が多く、宝塚歌劇団が儚くも限られた世界であることを実感させられます。
宝塚退団後の実社会で生き抜くためのセカンドキャリア
私たちがテレビで知る宝塚OGの多くは男役トップスター出身が多いです。
天海祐希さん、真矢みきさん、大地真央さん、みな男役出身です。
それでも、100年以上続く宝塚歌劇団に所属していたOG全員が芸能会で現在も活躍しているかと言えば、ひと握りしかいないこともまぎれもない事実です。
トップスターですら卒業後の活躍が保証されていない上に、30歳前後で退団するトップスター以外のOGの不安は、私たちには想像できないものかもしれません。
だからこそ、華があるうちに退団を考えるのはごく普通なことだし、倍以上残る人生を有意義に送るには、やはり継続的な収入についてよく考える必要もあるはずです。
今までのOGのセカンドキャリアトレンドは、、、
- いいお嫁さんになる
- 芸能界に入る
だったようです。
今の時代は結婚は必須でもなく、芸能界に入っても必ずしも役者で生きていくわけでもなく、アナウンサーやファッションモデル、声優でも活躍しているOGも増えてきています。
時代が変わっているからこそ、OGのセカンドキャリアも今後変わっていくはずですし、宝塚歌劇団の理事が考える『夢組構想』につながる話なのかなと思いました。
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— 宝塚OGサポーターズクラブ (@takarazuka_og) September 7, 2020
今回の記事は一ファンとして非常に興味深い内容でした。
儚くも限られた時間を精いっぱい輝こうとするタカラジェンヌの存在は、とても尊いものです。そんな背景を今回のまとめで共有できればと思います。
そして、最後になりますが、、、
それでは、タカラジェンヌのセカンドキャリアを支援していくとしたら何ができるのか??と考えずにはいられませんでした。
仮に自身がタカラジェンヌOGをまとめる会社の社長だとしたら、何ができるのでしょうか??
これを考えるのも難しそうです。また別の機会にこの延長は書きたいと思います。