月組トップ珠城りょう主演のミュージカル「I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-」を観てきました。今回は合計3回の観劇です!そしてDVDも購入!
昨日(12/28)が千秋楽でした。月組の皆さんお疲れさまでした!
ネタバレしない程度に感想をまとめましたので、観劇された方はご自身の感想と比べてみてはいかがでしょうか?
当記事は他のどのサイトよりも内容重視で、ステキな情報をお届けします!
Contents
珠城りょう主演の「I AM FROM AUSTRIA」の感想
先月まで雪組『はばたけ黄金の翼よ』、『ハリウッド・ゴシップ』や、花組『青い薔薇の精』と大好きな実力組を観ていたS子ですが、久しぶりに月組のミュージカルに行ってきました。
月組ミュージカル「I AM FROM AUSTRIA」とは?
今回の月組ミュージカルの概要からおさらいしましょう。
「エリザベート」、「モーツァルト!」など数々の大ヒットミュージカルを生み出したウィーン劇場協会が、2017年9月にオーストリアそのものを題材として制作したミュージカル「I AM FROM AUSTRIA」
中略
ウィーンにある老舗ホテルエドラーに、ハリウッドの大女優エマ・カーター(美園さくら)がお忍びでやってくるが、従業員がエマの宿泊をSNSに投稿し大混乱を起こしてしまう。ホテルの跡継ぎであるジョージ(珠城りょう)がエマの部屋を詫びに訪れ、ふとしたことから二人が意気投合するが、、、。珠玉のナンバーに乗せて描かれる、コメディー要素と華やかなレビュー満載の心温まる舞台。
社会的に話題となっているSNS問題を交え、身近に感じられるテーマをもとに二人の恋の行方が気になる内容です。
この舞台のメッセージは『ふるさと愛』です。
オーストリアの愛国ミュージカルとして有名な『IAFA』ですが、日本で再現するとなると率直言って、日本人には『愛国心』ってテーマがピントこない!
例えば、日本を飛び出して海外生活をしている人は、日本に愛国心を持っている人もいるでしょうが、、、。
大半の日本人にとって、愛国心を持ってはいても意識する機会は限りなく少ないはず。
主人公のジョージ、エマを中心に、ふるさとを想い愛国心を持つことやオーストリア人の自分を誇りに思う姿が随所に演じられています。
『ふるさと愛』をテーマに、愛国心というワードに違和感があるからこそ、鮮明かつ新鮮に映りました!
登場人物がそれぞれ帰るべき場所やふるさとを思い出し、最後はハッピーエンドで締めくくられます。
芝居にも定評がある『芝居の月組』といわれる月組の『IAFA』をぜひご鑑賞ください。
宝塚月組公演『IAFA』を観劇する理由は?
雪組、花組を観た流れで月組を同じ気分で観ると、、、、組みの違いをまじまじと感じました。
『拍手少ない…』(率直な意見でスミマセン。。。
最近の月組公演はいつもの調子のようですが、、、
S子は全力で拍手しました!
花組は明日海りおさんが出てくれば、拍手がとても多い印象です。
といっても拍手の大きさで人気を計るのは、もったいない。
S子が月組を観にいく理由は、、、
鳳月杏(ほうずきあん)
千海華蘭(ちなみからん)
輝月ゆうま(きづきゆうま)
夢奈瑠音(ゆめなるね)
蓮つかさ(れんつかさ)
風間柚乃(かざまゆの)
結愛かれん(ゆいかれん)
礼華はる(れいかはる)
を観るため!!
月組を支える実力派の皆様…と思っております。
今回もとりあえずこのジェンヌを探すところから始まりました。
宝塚月組公演を観劇した感想は?キャスト編
多くのジェンヌが出演する中、S子が特に注目したジェンヌについてまとめました。
鳳月杏(月組大劇場お披露目公演)
花組の『カサノヴァ』でコンデュルメル夫人がハマりにハマり役でした!
鳳月さんにはずっとコンデュルメル夫人でいて欲しかった…。
カサノヴァ後、まさかの5年ぶりの月組への組み替え発表。月組をさらに盛り上げるための人事でした!
単独コンサートや外箱公演を経て、やっーーと大劇場お披露目でした!
今回はヴォルフガングというジョージのお父さん役。ロミー(海乃美月)と夫婦役で、この2人のデュエットが早々の2幕で登場しました。
やっぱり声量ある歌ウマさんには聞き惚れしちゃいますね!
歌う時の鳳月杏さんの口の開け方がとてもイイ!
手足が長くスーツ姿がめちゃくちゃ似合うところもスゴクイイ!
これからも月組でバリバリ活躍してほしいお方です!!
ポップでおちゃめな父役の鳳月さんを観れただけでも、今回の『IAFA』は元が取れました!
縁の下の力持ち千海華蘭
鳳月さんと同期のカランくん。歌えるし踊れるし笑顔が超可愛い。
どんな役も決まりに決っていて大勢の中にいても、とびきり可愛さととびきり笑顔でサービス精神大勢だから特に目立つ!
前回の『クルンテープ』ではカランくんばかり見ていて、ついにお手紙も書いちゃいました…!
観ていると元気をくれます!是非、探してください!ホームレス役です!
95期生の輝月ゆうま
背が高く、イケメンで、ユーモアたっぷり、演技もお歌も上手くて、『V6の学校へ行こう』にも出ていた輝月ゆうまさん!
今回はゴシップ記者ライナーとしてリチャード(月城かなと)と共謀し、エマ(美園さくら)の婚約を独占スクープする役でした。
同期のはーちゃん(晴音アキ)との絡みが多く、さらに2番手・レイコ(月城かなと)も同期!
花組でいったら、レイちゃん(柚香光)、マイティー(水美舞斗)、しょみちゃん(真鳳つぐみ)のスリーショットの場面ってことです!!!
同期が揃うと、温かい気持ちになりました!
月組の秘密兵器 風間柚乃
『チェゲバラ』での圧巻の演技力を示してくれたゆのくん。
理事(轟悠)にも動じず演じきっている姿が本当に凄かったです!
今回は、たまきち(玉城りょう)の友人でありホテルのフロント係の役です。
ゆのくんがSNSに、お客様の情報をリークしたばかりにホテルが大混乱。
ストーリーではおいしい役で重要人物!ムードメーカー役で劇場内を沸かせてくれます!
若いエネルギーに満ち溢れた役なので、喜怒哀楽の感情の起伏が激しいところが観劇のポイントだと思います!
存在感が出てきた夢奈瑠音と蓮つかさ
この2人はどの公演でもすぐ目につきます!
るねくん(夢奈瑠音)は96期 → 花組では優波慧と同期。
れんこん(蓮つかさ)は97期 → 花組ではひとこ(永久輝せあ)と同期。星組(元花組)のあかさん(絢城ひか理)と同期。
この2人は今回ホテルのフロント係の役です。
るねくんは立ってるだけでカッコいい!
れんこんはメガネ姿がスマートでカッコいい!
銀橋で歌う場面もあります!銀橋来るとスポットライトも当たって感動しちゃいました。
可愛すぎる娘役の結愛かれん
仕草が可愛い!顔が可愛い!!観ていて癒される結愛かれんさん!
今回はホテルのフロント係です。るねくんとれんこんと、天紫珠李ちゃんと一緒に4人で歌ったりしてます!
『クルンテープ』では、男の子役で台詞も多かったのですが、今回は台詞は少ないけれど笑顔を振りまきまくっております!!超可愛いかった…。
客席降りで、客席を先頭切って走り抜けます。
以前かれんちゃんを客席降りで間近(50cmくらい)で見たことがありますが、忘れられない…あの天使の笑顔…。
将来の娘役トップ候補でしょう!!
宝塚月組公演を観劇した感想は? トップ編
最後にメインキャラの話をしましょう!
チャラ男だけど誠実なジョージ役の珠城りょう
たまきち(珠城りょう)は序盤、セリフが聞き取りづらかったですが徐々に上げ調子。
身体もがっちりしているので今作の外国人役は特に似合うなと思いました!
ホテルの息子ジョージは一見チャラ男のように見えながらも、実は周りの状況を的確に読み、やりたいことを率先してやる行動派。
ホームレス・従業員・エマ・両親にも誠実に対応するジョージの姿に加え、たまきちのがっちりした体型が『包容力』を連想させてくれ、俳優と役がちょうど重なっています。
ジョージはたまきちの『はまり役』で間違いなしです。
ふるさと愛たっぷりエマ役の美園さくら
外人の女性役がめちゃめちゃ似合ってます!ヒロイン役の美園さくら!外見がまぁ可愛いです!
さくらちゃん(美園さくら)は、前作のオンザタウンの『アイヴィ・スミス』みたいな話し方+もっとクセを強くした映画の吹き替え版のような話し方をしていました。
抑揚が強すぎて聞き取りづらいセリフもありましたが、3回目の観劇ではマイルドになってました。笑
たまきちとさくらちゃんのシーンは、眉間にシワを寄せて一生懸命聴き取っていました(英語のリスニングみたいに)
歌はステキなのですが、さくらちゃんのセリフはS子には少し聴きとりにくかった!今後もその差を要チェックです!
高音がいつもキレイなさくらちゃんなので、今回は少し大人びた歌い方が新鮮でした!
たまきちのとのデュエットが最大の見せ場ですし、恋の駆け引きを見せるさくらちゃんの演技力も見逃せませんよ。
金儲け主義のマネージャー、リチャード役の月城かなと
2番手レイコ(月城かなと)おかえり~!ついに怪我から復活しました~!
近い将来、宝塚歌劇団を担う95期生のひとりですね。
95期生といえば、、、花組はトップ柚香光、3番手水美舞斗、星組はトップ礼真琴、雪組は4番手?朝美絢、宙組は3番手桜木みなと!
台詞も歌も聞き取りやすかったし(男役は声が低めなので)、何よりイケメン過ぎます!色気もあって美形の男役さんです。
2番手なのでフィナーレでは赤い背負い羽(宝塚の醍醐味)を背負い階段を降りてきます。
威圧的でギラギラしている感じがあって、緑のスーツもバッチリ似合ってます!ヒーローよりヒール(悪役)が似合う。
いわゆる業界人役なので、上から目線やクールな印象が目立っています!
ジョージのことを『ウィンナー野郎』と劇中に呼ぶシーンがありますが、どのセンスがそのワードをチョイスしたのか!笑
ちなみに今月の歌劇の表紙もレイコさん!!お美しい~!これから2番手として、色々な経験をして早くトップになってください!
月城かなとの表紙だったので、歌劇を初めて買いました。#IAFA #月城かなと #月組 #鳳月杏 #美園さくら #珠城りょう pic.twitter.com/3aVnqrFPvz
— STA(S太) (@sta_2u) December 28, 2019
『アイアムフロムオーストリア』は月組の大作です!是非ご覧あれ!
今回の観劇の『アイアムフロムオーストリア(IAFA)』の感想はS子とS太の合作でした。
初心者のS太でも分かりやすい内容でしたので、感情移入しやすい場面も多かったです!
そして何より、初観劇で一番感じたことは『宝塚歌劇って、、、スゴイ』ってことでした!
演者の圧巻の演技力
演者の個性力
全員が主役
簡単にまとめると、演じている人はすべて女性であり、ある時には力強い演技が、そしてまたある時には女性らしいしなやかな動きがとても印象的に映りました。
2時間半もの長時間をトップの演者は何度も歌い上げます!
トップ以外もしっかり顔を作っているし、所作も細かい。
オーケストラの生演奏にのせて、同一空間・同時間で臨場感が味わえるところに宝塚歌劇の醍醐味を感じました。
衣装もセットも音楽も演出も、関わる全員で成立する宝塚歌劇。
並大抵の努力ではなし得ない宝塚歌劇団に触れることができました。